症例報告
ご来店されたお客様の症状と施術結果をお客様の声と交えてご紹介します。改善の過程には個人差がある事を予めご了承下さい。
パニック障害 腹部痛 子宮筋腫 首の痛み・・etc 38歳 女性
4年前にパニック障害と診断され、以降お薬は毎日服用。狭い場所に居たり、電車などの公共の乗り物に乗ると過呼吸、手足のしびれ、息苦しさ、腹部痛が出てくるため、用事が無い限りはほとんど家の中で過ごす、という生活をしているとの事でした。子宮筋腫(小さいのが数個)と酷い生理痛もあり、初日と2日目は痛み止めを飲んでもかなり痛いので、生理予定日周辺には用事は入れないようにしているとの事です。他にも首の痛みや肩こり、腰痛、頭痛と身体の痛みを感じない無い日は無いとの事でした。
特にうつやパニック障害なのどの症状をお持ちの方に共通する状態として、生活の質(QOL)が極端に落ちてしまっているという事があります。人前で発作が出てしまうかもと言う不安感から、行きたい所にも行けない、やりたい事も出来ないというお悩みを多く聞き受けます。症状を罹患している期間が長いと、寄り戻しも起こりやすい為、最善の注意を払い調整を行い、少しずつ出来る事(電車や公共の場など)を増やしていき、改善を図っていきました。
施術では上部頸椎の詰まり、硬くなった腹部の調整、自律神経系の症状を持たれてる方に多い顎、頭蓋骨の不具合を中心に施術を進めていきました。週1回のペースで来院して頂き、2ヶ月目の生理の時には初日と2日目は少し痛かったけどお薬は飲まずに過ごせたとの事です。その頃には肩こりや腰痛、頭痛などはほぼ改善され、首の痛みは出たり出なかったりを繰り返すので、以後は上部頸椎と頭蓋骨のバランスを整える事を中心に施術を行っていきました。
毎日服用していたお薬も徐々に減らしていく事ができ、5ヶ月目には毎日飲んでいたお薬は止める事ができ、調子が悪くなりそうな日に頓服でお薬を服用する位まで落ち着きました。行動できる範囲も広がり、パニック障害の症状が出る前の生活に戻れたと大変喜ばれていました。
症状が改善された事もそうですが、生活の質が向上し、ご本人が人生を前向きに捉えれるようになられた事を施術者としても大変嬉しく思います。
不妊症 首こり 肩こり 冷え性 37歳 女性
5年前から妊娠を望んでいて病院には掛からずにご夫婦でタイミングを計り、トライしていたとの事です。3年前に一度陽性反応が出たが、子宮外妊娠になってしまい、以降は陽性反応は一度も無いとの事でした。
お身体を診させて頂くと、上部頸椎の歪み、顎関節の歪み、それに伴い頭蓋骨の変位、腹部は全体的に硬く、骨盤も周囲の筋肉に引っ張られ、歪みと合わせて骨盤に内圧がかかっている状態でした。
不妊症に限った事では無いのですが、ご相談に来られる方の多くに、幼少の頃からの歪みによって身体のポテンシャルが落ちた状態で成長され、ご自身にとっては昔からその状態なので、他人と比べようも無く、自身の身体のポテンシャルが落ちている事に気付かれていない、と言う状態が多く見受けられます。調整が進んでいく中で失われていたポテンシャルを取り戻し、そもそも備わっていた生命力が回復していく中で、妊娠力も回復していかれる様になります。
身体全体の活動性を回復させていくよう施術を進め、3回目の調整時には10年以上続いていた肩こり首こりの自覚症状がほとんど無くなったと仰って頂き、徐々にポテンシャルが回復してきたかな、と言った経過の中で、9回目の来院時に妊娠5週目の報告を頂きました。今回は子宮内でしっかり胎嚢を確認でき、順調にマタニティ期を過ごされ、予定日の2日前に無事ご出産されました。ご出産後にはご主人とお子様の3人で一緒に調整に来て頂き、まもなく2人目をご妊娠されました。
とても喜んで頂いた事も嬉しい事ですが、新しい家族が増えると言った素晴らしい出来事に一役担えた事をとても嬉しく思います。今度は新しいお子様と4人で来院して頂けるかなと楽しみにしております。
小児アトピー 6ヶ月 男の子
お友達のご紹介で来院されたお子様です。出産後2ヶ月くらいから二の腕、手首、膝裏、足首が赤くなり始め、気がつくとポリポリ掻いて赤みが酷くなるといった状態を繰り返し、暫らくはワセリンや保湿剤を使ったり肌に優しいと言われるもので工夫してこられたようです。当院にご相談に来られたのは生後6ヶ月目になった所でした。お話をお伺いすると、(この子の)お母さんのお姉さんの娘さんもアトピー体質で、すごく大変なのを見てきてるからすごく心配との事でした。確かにアトピーは酷くなるとその子の人生にも大きな影響が出てしまい、それを助け見守る家族にとっても大変で心苦しい事になってしまう場合があります。この男の子においては現状そこまで酷くはなっていませんでしたが、アトピーにおいては慢性化、重症化してしまう前に適切なケアをしておいた方が辛い思いをしないですむと日々の臨床で強く感じております。
検査では頭蓋領域のストレス(一次呼吸(脳脊髄液の循環)の制限)胸郭の固さ(二次呼吸(肺呼吸)の制限)、上腹部の張り、肝臓、大腸の機能制限が強く感じられました。お話を聞くと生後間もなくから便秘気味でもあるようです。東洋医学では肺と大腸は表裏関係にありますが、胸郭(肺)が硬い子には便秘が多く見られます。
3回目の施術時にはお母さんから見て赤みが大分引いてきたとの事でしたが、まだ目を離すと掻いているようです。暫らく施術を続けていき、3ヶ月を過ぎた頃にお母さんから「4日間、下痢が止まらなくなって心配になって病院に行って検査をしてもらいましたけど、細菌とかの感染は無いみたいです。」と報告を頂きました。身体を見てみると上腹部の強い張りが消え、お腹全体が適度な張りと柔らかさを合わせ持つ理想的な状態になっていました。胸郭の制限が取れ、肺の機能が正常化した事で大腸の動きが活性化され、溜まっていたものを一気に掃き出す為のスイッチが入り、それが結果として下痢症状として出ているといった状態でした。水分の補給をこまめにして頂く事と、下痢は心配無いので様子を見ましょうとお伝えしました。次に来院された時にお母さんから「施術の次の日に下痢は治まり、アトピーもウソみたいにキレイになりました。」と報告を頂きました。
多くのケースでは施術をしていくと一度アトピーが酷くなって内側から溜まった毒素、老廃物が出きってから肌がきれいになっていくケースが多く見られますが、今回の場合は自浄作用として下痢を起こす事で、身体の内側の洗浄をし、循環・解毒・排泄の機能回復をしたケースでした。その後、便秘気味も無くなり、アトピーが再発する様子も無かったので施術を終了致しました。子供の持つ圧倒的な回復力にはいつも驚かされるばかりです。
顔の歪み 顎関節症 慢性の顔のむくみ 顎のエラ張り 28歳 女性
中学生の頃から顔の歪みが気になり始め、ご自身で色々と調べ、歪みを直す顔の体操等をやってきたけど中々良くならず、次第に口をあけたときにカチカチとクリック音がする様になってしまったとの事です。歪みは段々大きくなり、写真を撮るとすごく歪んでるので写真を撮って見る度に気持ちが沈んでしまうとおっしゃっていました。
私が臨床で診る限り、近年の10代、20代位の方(男女共)に顔の歪みが深刻化しているケースが多く見られます。思春期頃からの姿勢や片側噛みなどの生活習慣が大きく影響する事もありますが、それ以上に幼少期の頃の歪みが影響している場合が多く見られます。表面的な歪みであれば、比較的早く対称性を回復させる事は出来ますが、幼少期からの歪みの場合、歪んだ状態で骨が成長していくので、骨そのものの形や大きさが左右で非対称になっている事があります。この様な場合は骨の歪みを直しつつ、正しい状態で骨の新陳代謝(骨のリモデリング)を待つ必要があると考えています。
この方の場合においてもやはり骨の形、大きさが左右で違いが出ていたので、まずは歪みを調整し、その状態をキープしていきながら骨の新陳代謝を待って行く事になりました。1回目の調整で顎関節症のクリック音は無くなり、2回目に来られた時に毎朝顔が浮腫んでたのが殆ど浮腫まなくなったとおっしゃっていました。調整の回数を重ねていくごとに顎のエラ張りも気にならなくなっていき、少しずつ良い状態をキープしながら施術の間隔を空けていきました。
施術開始から5ヶ月経った頃に久しぶりに合った友達に「え?なに?顔が全然違うけど?」と驚かれたみたいでご本人もとても嬉しそうにその時の事を話してくれました。
ご本人的には写真を撮って見ても前ほど気になる事も無くなったとおっしゃっていました。
食い縛りや片側噛み、同じ側を下にして寝てしまう癖などを普段から気をつけて頂き、現在では気になってきたらたまに調整に来て頂く位におさまっています。
不妊症 肩こり 39歳 女性
体外専門クリニックにて2年前から6回移植にトライも全て陰性。クリニックでの検査では卵巣年齢が高く、AMHが0.1と低いものの他は特に異常は無く年齢のせいだろうと言われたとの事でした。
今の状態のままで体外受精にトライしても妊娠する自信が無く、しばらくクリニックをお休みして体質改善をしていきたいとのご希望でした。
お身体を診させて頂くと上部頸椎、頭蓋骨の歪み、腹部の硬さはあるものの、押されても殆ど痛みを感じない状態でした。こういった状態は無意識に我慢をする癖がある方に見られる兆候ですが、生活習慣の中で、多少の痛みや疲れがあっても我慢する事が当然になってしまい、疲れを内側に押し込み、外側の感覚を麻痺させる事で、心身を守ろうとする為の防衛反応を起こしてしまっている状態です。
この状態が長く続くと、内蔵機能が鈍化してしまい、内臓は必要最低限の働きしかしなくなります。子宮卵巣も必要最低限の機能しかはたさないので、生理循環はあるものの、妊娠に至るまでの働きは抑えられてしまいます。
妊娠を望んでいるご本人にとっては由々しき事態ですが、これはある意味、身体が妊娠しないようにしている脳の働きとも言えます。妊娠、出産すると言うことは女性の体にとって大変リスクを伴う事です。不健康な状態で妊娠するという事は命の危険をも伴います。妊娠、出産に耐えられる体ではないので体は防衛反応として妊娠をしない様に機能を鈍化させているとも考えられます。
施術では鈍化している機能に対しての回復を図り、2回目の調整時には1回目よりも感覚が敏感になり、最初に押されたときより痛みを感じるとおっしゃっていました。(1回目より2回目の方が痛みが少ないのが通常です。)1週間に1回のペースで調整を続けて頂き、21回目の来院時にご妊娠の報告を頂きました。ご本人的にはそろそろクリニックで採卵をしようかなと思っていた矢先の自然妊娠との事でした。
現在では妊娠8ヶ月になり、生まれてくる子供の準備をして楽しく過ごされている様です。
過多月経 右肩の痛み 45歳 女性
2年前から生理時の経血にどろっとした塊が出るようになり、次第に経血量、期間も長くなり、1回生理が始まると2週間位続いてしまい、貧血から酷いめまいの症状がでていました。心配になり病院に掛かり検査した所、子宮筋腫などの異常は無く原因不明との事です。お医者さんからは6ヶ月間生理をお薬で止めてみて、そのまま閉経すれば大丈夫だけど、生理が再開した場合、様子次第では子宮摘出を考えた方が良いとの事でした。
当院にご相談に来られたのはお薬で生理を止めてる3ヶ月目でした。初見でお身体を診せて頂いた時に感じたのは「肝臓の異常な疲れ」でした。肝臓という臓器は胆汁の産生、毒素の分解が主な働きですが、他にエストロゲンの分解調整も行っています。肝臓が疲れ、分解調整出来なくなり、エストロゲンが血中に過剰に分泌された後に子宮に溜まり、月経時に異常出血していると考えられます。経血にどろっとした塊が出てきてしまうのはホルモン過多の現れです。
また、このお客様の右肩の痛みの原因は疲れた肝臓が重みで下がり、内側から筋膜を引っ張り、右肩周辺の筋肉が内側から刺激され痛みを発していました。
施術では、上部頸椎を調整する事で脳から伝わる肝臓への信号を整える事と、肝臓の疲れを抜き、軽くする事で下がった肝臓を定位置に戻す事を進めていきました。4回目の施術時には右肩の痛みは無くなり、最近体調がすごく良いとおっしゃっていました。肝臓の毒素分解機能が上がると、血液・体液の質が改善し、疲れが溜まりにくくなっていきます。
病院での生理を止めるお薬の期間が終わり、その一ヵ月後に生理が再開しました。しかし、異常な出血は無く、昔の正常だった頃の生理になったと大変喜んでおられました。その後、数ヶ月経過観察致しましたが、過多月経は見られず順調に過ごされている様です。
習慣性流産 40歳 女性
流産を何回も繰り返してしまうとのご相談で来院されました。今までに4回自然妊娠しているが、全て初期流産になってしまったとの事です。心拍の確認は1回のみで、後の3回は胎嚢確認までは進んだが継続できずにといった状態でした。当院では妊娠継続のカギは受精卵の質50%、子宮内環境の状態30%、血流20%と考えています。(一般的な病院での見解とは異なります。)このお客様の場合、ご年齢を考えても受精卵の質は良くてもある程度かと推測されます。そうすると残る子宮内環境の状態と血流を改善すれば出産までいけるのでは無いかと考えました。
お身体の状態を診させて頂くと、特に下腹部の緊張がかなり強くありました。刺激に対して過敏な状態で常に突っ張った状態です。緊張に対して、「お腹の力を抜いてリラックスする事はできますか?」と聞いてもご本人にはお腹に力が入っている自覚は無く、リラックスする感覚が分からないとの事です。下腹部が常に緊張状態だと、硬くなった筋肉に血管が圧迫され続けているので血流は良くありません。下腹部全体の緊張が子宮内の循環にも影響を与えてしまい、妊娠時における母体から胎児に供給される栄養にも影響が出てしまうと考えられます。
施術では特に腹部の緊張を和らげる事を中心に調整を行いました。ご自宅が遠いのにプラスして仕事も忙しく、3週間に1回のペースで進めて行きましたが、23回目の来院時にご妊娠7週目の報告を頂きました。心拍の確認も出来、安定期に入りましたが、油断せず施術を継続し、途中何度か腹部の緊張が強くなってしまう時期もありましたが、臨月まで調整に来て頂き、予定日より1週間早く無事ご出産されました。
多くの場合、初期の流産において病院では染色体の異常として判断される事が多いのですが、不育症でもなく流産を繰り返してしまう場合は、子宮周り環境及び、子宮内環境の改善に妊娠継続の可能性があると考えています。
産後も遠くから産後の骨盤矯正に通って頂き、今は子育ての為の体力作りに勤しまれている様です。
アトピー 8歳 女の子
当院に来られたきっかけは、最初お母さんがトータルバランス無痛整体を受けに来られ、お話をお伺いしていく内に当院のアトピー整体にご興味を持たれ、次の回からお子様と一緒に来院される様になりました。生後3ヶ月位からアトピーが肘、膝に出るようになり、次第に首周り手首、股関節と広がっていき、今は病院で処方されているステロイドを一日二回塗って何とかやり過ごしてるとの事でした。酷くなると夜に掻き毟ってしまい、朝になるとシーツに血が付いてる事もよくあるとの事です。
検査では頭蓋領域のストレス、特に上顎骨と前頭骨のストレスが目立ち、上部頸椎の圧迫、上腹部の張り、肝臓、腎臓の機能障害が感じられました。よく観察していると口呼吸になる頻度が多く、酸素を十分に体内に取り入れられていない感じがありました。本人に聞くと鼻詰まりが昔から慢性的にあって鼻で息をする様に気をつけてるけど、苦しくなってくると口呼吸になってしまうとの事です。鼻詰まりの原因はそのケースによって様々ですが、この子の場合は、上顎骨と前頭骨の慢性的なストレスによって鼻の粘膜が過敏になり慢性的な鼻詰まりを起こしていた様です。初回の施術が終わりお母さんと対面した時に「わ!目がパッチリ!可愛くなってる!(笑)」とお母さんがおっしゃっていました。慢性的に上顎骨、前頭骨のストレスがあると8歳の子供でも顔の歪みが生じ、顔の印象が暗くなってしまいます。お母さんに言われ本人もとても喜んでいました。
施術によって鼻詰まりは徐々に改善されていき、口呼吸になる事も徐々に減り、酸素を十分に循環できる体質になってきた6ヶ月目の時にお母さんからステロイドを塗らないで過ごせるようになってきたとの報告を頂きました。
以前より体力が上がった様で、昔より活発になってきたとお母さんも嬉しそうにおっしゃっていました。環境の変化によるストレス(季節の変化や環境の変化など)にも影響が出やすい症状なので施術の間隔を空けていきつつ様子を見る事になりました。
アトピーがある事で変な誤解を受けたり、他人との関わりに障壁が出てしまう事はとても悲しい事です。これからの人生でアトピーを気にしない生活を送って頂けるよう、しっかりとサポートして行きたいと思います。
股関節痛 全身疲労 65歳 女性
全身がどこもかしこも痛い為、今まで色んな接骨院や整体にかかってきたが、あまり良くならずあきらめかけていた時に、お友達の紹介で当院を知り、ご来店されたお客様でした。
問診時に「痛い所がありすぎて、どこから痛みが来てるのか分からないんです。」と、仰っていました。庭の手入れの為、一度しゃがんでしまうと、股関節が痛くて立ち上がるのに時間がかかってしまうので、しゃがむ事もままならない。右肩は五十肩で、寝ている時にビリっと電気が走った様に痛くなるので睡眠も不安定で、それと肩こりに首の痛みに腰も痛いし、頭痛と目の奥にも痛みが・・・と、症状を上げたらいくらでも出てくるといった状態でした。
このお客様の様に多様な症状がある場合において、肩をほぐして腰をほぐしてと、一つ一つの症状を追っかけて施術を行っても症状は一時的に良くなるだけで、根本改善には至りません。大事な事は、あらゆるストレスによって弱ってしまっている「生命力」を引き出す事です。
施術ではその生命力のカギになる上部頸椎を中心に調整を行いました。
1回目の施術終了後にしゃがんでもすぐに立ち上がれる様になりました。が、まだ立ち上がる時に痛みが出る様でした。それでも全身の痛みが軽くなったのを実感していただき、「こんなに簡単に良くなるならもっと早く来れれば良かった。」と大変喜んでおられました。5回目の施術時には、両股関節の痛みも無くなり、右腕はだる重い感じは残るが、寝ている時にくるビリっという痛みは無くなり、「もとあった痛みの2割位になりました。」と仰っていました。
長年痛みや症状を我慢して頑張ってきた方に多い事ですが、症状が改善していく中で、徐々に体力がついてくるとそれまで内側に溜め込んでいた潜在的な問題が表出してくる事があります。身体の歴史を辿って行く中で、過去に負ったフィジカル的問題、メンタル的問題を少しずつ治めて行く事で、眠っていた生命力が目覚め、根本改善に近づいて行きます。
ある程度回復してからも間隔を空けながら施術をさせて頂き、痛みを忘れる位まで回復されました。
今は健康管理の為、二ヶ月に一度のペースで診させていただいています。
めまい 吐き気 食用不振 52歳 女性
慢性的にめまいがあり、動くと気持ち悪くなってしまうので気持ちも安定しない。胃の辺りが常にモヤモヤしていて食欲も少なく、朝は食べても嘔吐しまう事があるとの事でした。
状態を診させて頂くと、このお客様の場合、頸椎と頭蓋骨の位置バランスの乱れが大きく、頭のバランスを安定させるため、胸鎖乳突筋をはじめ頸筋群が硬くなり、本人の自覚は無い所で筋肉が頭を頑張って支えている状態でした。
特に胸鎖乳突筋という筋肉は側頭骨と関係が深く、めまい、吐き気、メニエール症状が慢性的にある方の多くに胸鎖乳突筋が緊張して側頭骨が固着している状態が見られます。側頭骨の中に内耳があり、平衡感覚を司る前庭と半規管があります。側頭骨が固着してしまうと前庭と半規管にストレスがかかり、感覚器官が過敏になってしまい、めまいや吐き気が起こりやすくなってしまいます。
施術では頸椎と頭蓋骨の位置バランスの調整を行い、胸鎖乳突筋の緊張、側頭骨の固着を緩めて行きました。食欲不振においては、呼吸が浅くなっていた影響で硬くなった横隔膜が胃の出入り口を圧迫していた為、その緊張を緩和させていきました。
5回目の施術時にはめまい、吐き気、食欲不振の症状は全て無くなり、ご飯が美味しくて食べ過ぎて困っちゃうと冗談交じりにおっしゃっていました。
子宮内膜症 頭痛 肩こり 32歳 女性
20歳位から子宮内膜症が発症し、生理時に酷い鈍痛が出てきてしまい、痛みが出てくる時は薬を飲んでもあまり効果は無く、会社を休んで寝込んでしまう事もしょっちゅうとの事でした。初回の来院時には、肩こり、頭痛も酷く、メンタル的にもかなりまいっているご様子でした。
婦人科疾患は端的に子宮卵巣の問題と捉えられがちですが、実際には脳の視床下部、下垂体、肝臓腎臓の代謝、骨盤の硬さや運動性、股関節の硬さや運動性など様々な問題の結果、子宮卵巣にどういう負担がかかっているかが症状として現れて来ます。
また、このお客様も同様でしたが、婦人科疾患を患われている方のお話をお伺いしていると、頑張り屋で実直、多少のストレスは表に出さずに我慢するといったタイプの方が多い印象があります。
その事が決して悪い訳では無いのですが、上記の内部環境の問題がストレスとなって自覚の無い身体の緊張状態を作り出し、休んで会社に迷惑をかけてしまうと言った様な外部環境のストレスが不安や自己嫌悪を招き、そのストレスが巡って内部環境のストレスに影響すると言うような悪循環を繰り返している状態でした。
調整では上部頸椎、顎、頭蓋骨、骨盤の調整、ループしてしまうストレスに対する調整を中心に行いました。調整が終わり、ご本人の希望もあり、しばらく様子を見てもらうことにしました。
後に来店された時には、「あれから内膜症の痛みが出てないです。生理痛も一週間から一日に縮まりました。しかも痛み止めの薬を飲まずにすみました。」と、大変喜んでおられました。
辛い肩こり、頭痛も無くなり、頭痛は毎日仕事中に出ていたのが全く出なくなったとの事と、身体が楽になったせいかメンタルの不調も出にくくなったと仰っていました。
うつ 腰椎椎間板ヘルニア 頭痛 28歳 男性
7年前にうつと病院で診断されて以来、投薬療法と合わせて様々な治療法やサプリメントを試してきたけど根本的な改善には至らず、何か良い治療は無いかと探し、当院にご相談に来られました。
問診時にお伺いした所、病院での診断は7年前だけど症状が出始めたのはそれより3年前からとの事でした。ご年齢を考えると、丁度高校をご卒業された頃からの症状になります。私自身もそうでしたが、社会人としての道が開かれたときに身体症状に悩まされ、希望に溢れた未来のはずが何をしなくても苦しい思いを課せられ、やりたい事が出来ず、大切な時間が過ぎていくと言うのは本当に辛い日々であっただろうと察し致します。
他の症状としては慢性的な頭痛で痛み止めはほぼ毎日服用、酷い日は病院でもらった強い痛み止めでも効かないとの事。腰椎ヘルニアのため、5分も立ってると左足全体が痛くなり、歩いても2~3分で休憩しないと歩けないとの事です。
お身体を診させて頂き、特に異常を示していたのは頭蓋骨の固着と顎の不具合、上部頸椎の固着、腹部の過緊張でした。このお客様の心身ストレスの悪循環の元は、異常な食い縛りの圧力からくる下顎骨の歪み、側頭筋の締め付けが強く、頭蓋骨全体の歪みを引き起こし、頭蓋骨の歪みの補正のために上部頸椎が歪んで固着するといった状態でした。
施術により少しずつ頸椎と頭蓋骨のバランスを取っていき、日常生活において食い縛りの癖が改善しないと悪循環の元が消えないので、「食い縛り癖改善トレーニング」をお伝えし、日々実行して頂きました。
2ヶ月頃には頭痛と足の痛みは消失し、6ヶ月目には日々の生活において殆どうつの症状が出なくなるまでに改善していきました。中長期的に症状を患われてきた方は、季節の変わり目や天候の悪い日が続く時などは気分も不安定になりやすいので、少しずつ来院の間隔を空けていき経過観察しながら調整を行っていきました。
調整も一月に一回になった先日、就職活動を始めたと仰られた時は私も心底嬉しく思いました。不安は無いかとお伺いした所「悪くなったら先生に診てもらえば大丈夫(笑)」と嬉しい言葉を頂きました。私自身も、よりご期待に応えられる様精進してまいります。
椎間板ヘルニア 腰痛 48歳 女性
腰椎の4番5番の椎間板ヘルニアを6年前に発症し、それ以来、ぎっくり腰も何度か発症しているとの事でした。来院時は慢性的に腰が痛くて特に洗濯物や家事をする時に、前かがみになると腰が痛くて、休み休みじゃないとカラダがもたないとの事です。
右足を上げるのが辛く、20cm以上は痛くて上がらないといった状態でした。検査の為、軽く触っただけでも「イタ!」という状態です。
上部頸椎の調整と同時に、筋肉が硬くなりすぎていたので、腰部、腹部、背部、下肢の筋肉調整を行いました。一回の施術で痛みはほとんど無くなり、触診時に触って痛かった腰も強めに押しても「痛くないです。」と仰っていました。施術後、確認の為、右足を上げてもらうと、おへそぐらいまで足が上がり、痛みも殆ど無いとの事です。
2回目にご来店された時には、「家事をしてても全然痛くなりません。ホント嬉しいです。」と、大変喜んでおられました。
2回目の施術では、残った痛みを取り、上部頸椎と全身を整えて行きました。「痛くなったらまた電話します。」との事で、施術は終了しました。
腰痛 足のつり 37歳 男性
10年ほど前にバイクで事故を起こし、それ以来、腰と背中に走るような痛みが出るようになり、毎日ストレッチをしないと、夜寝ている時に足がつってしまい辛いとの事でした。
ご来店時は、あまり腰を曲げないようにしているのが癖になっているようで、腰をかばう様な姿勢で来院されました。ご本人は、こういう状態が結構長いので、この姿勢事態はあまり気にならない、といったご様子でした。
骨盤を調べてみると、右の腸骨(骨盤の骨)が前方に変位しており、足の長さも2cmほど右足が短くなっていました。骨盤の周りの筋肉は過緊張を起こしており、その筋肉の硬さで骨盤が正しい位置に戻れず、常時姿勢を曲げて活動するといった状態でした。
1回目の施術では、骨盤の調整、上部頸椎の調整を行い、身体全体のバランスを整えて行きました。施術後に前屈、後屈をしてもらい、ご自身で痛みを確認して頂いたところ、殆どの痛みは改善していました。
2回目にご来店された時に「お通じが今までよりも良くなりました。」と仰っていました。初回の問診時に便秘の事は伺って無かったので、便秘改善の為の施術はしていませんでしたが、おそらく骨盤が過度に変位していた為、大腸がストレスを受け、排便を促すぜん動運動が低下し、便秘になっていたものと思われます。寝ている時の足のつりも解消しましたが、骨盤の歪みは、間違った骨盤の位置を脳が長年記憶していた為に、正しい骨盤の位置を定着させるには少し時間がかかりました。一通り、上部頸椎の調整、骨盤の調整が終わるころには、腰をかばうような姿勢も治り、普段生活をしていて痛みを気にする事は無くなった様です。
施術終了後「また、バイクに乗りたくなってきました。」と嬉しそうにおっしゃっていました。
頸椎椎間板ヘルニア 肩こり 61歳 男性
頚椎の5、6番のヘルニアが半年前に発症し、家の近くの整形、整体に通っていたが中々良くならず、お友達の紹介でご来院されたお客様でした。
来院時の症状は、夜寝ていると首が張ってきて肩が痛くなってしまい、痛みで大体一時間おきに起きてしまうとの事でした。整形外科の先生からは手術を勧められたが、出来る事なら手術はしたくないのでどうにかならないかとの事でした。
施術では、上部頸椎の調整、頭蓋骨の調整を中心に進めていきました。2回目にご来店された時は、夜寝ていて痛みはあるが以前よりも痛みが弱くなり、起きる回数も減ったとの事です。6回目のご来院時には、左腕のだるさは少し残るが、首の張り痛みは完全に無くなり、夜も起きる事は全く無くなったと大変喜んでおられました。
痛みが無くなってからも再発防止のため、上部頸椎の調整を数回受けて頂きました。調整が終わる頃には左腕のだるさも完全に無くなり、毎日を快適に過ごせているとおっしゃっていました。
「痛みが出ることがあればまた電話して下さい」と伝え、施術は終了しました。
手の痺れ 52歳 男性
一週間前から左腕がピリピリとしてきて、たまにピリピリがしびれに変わってしまうとの事でした。
腕のしびれは首肩の筋肉が硬くなり、硬くなった筋肉が動脈静脈神経を圧迫し、その影響でしびれてしまう場合が多いので、上部頸椎の調整をし、首肩周囲筋の調整しました。調整後、確認すると「軽くなった(しびれ)けど、まだ少し残ります。」と仰っていました。
問診時にご自分では仰っていなかったのですが、強い眼精疲労のサインが出ており、頭部の慢性的なストレスを感じたので、頭蓋骨のバランスを取り眼精疲労の調整を行いました。
立って頂き、しびれを確認するとしびれは完全に無くなっていました。
しびれはもとより、目の疲れが取れ、頭が軽くなった事を大変喜んでおられました。施術は1回で終了しました。
更年期障害 49歳 女性
更年期にさしかかった為、一年ほど前からホットフラッシュ、めまい、吐き気、生理不順、手足の冷えが出てきたとの事で来院されました。
更年期障害というのは卵巣で産生しているエストロゲンという女性ホルモンが急激に減少する為、下垂体から卵巣刺激ホルモンであるFSHが過剰分泌され、心身に様々な不快症状が出てくる症状ですが、人によってその程度は様々で、殆ど感じない人もいれば、酷い時は寝込んでしまったり、日々が辛く外出が出来ない程に支障をきたしてしまう人もいます。
酷い更年期障害を患われている方の多くはホルモンバランスの乱れも然ることながら、上部頸椎、頭蓋骨の歪みによって内部環境のストレス(不快感)を無意識下で慢性的に感じている為(慢性的なイライラに繋がります)、外部環境のストレスに対し、より過敏な状態になってしまい悪循環になってしまっていると言うケースが多く見られます。
施術では上部頸椎、頭蓋骨、骨盤、内臓を中心に調整し、全体がバランス良く調和を保てるように施術を行っていきました。
7回目の来院時には、のぼせ、吐き気、めまい、手足の冷えが消え、だいぶ楽に生活ができる様になったとの事です。
しっかりと調整をしたいとの事だったので一定期間の間、調整しに来て頂き、再発しないようように調整を行いました。
施術後は以前ほど辛い症状が出ることは無く、生活の活動範囲も広がり、順調に過ごせているとの事です。
顔の歪み 22歳 女性
この方は常連のお客様のご息女で、就職活動で会社の面接を受けるのに少し顔をスッキリと整えてから面接を受けたら良いんじゃない、と言うお母さんのススメで来院されました。
問診時には、目の高さの違いと、常に顔がむくんでいて顔が大きく見えてしまうので、スッキリさせてほしいと仰っていました。
検査にて頭蓋骨の歪みを確認すると、あごのライン(下顎骨)が左側に寄っていて、口角の高さでは右側が下がり、ほほのラインは右の頬骨が前に出て右側が上がり、おでこの骨(前頭骨)は歪んで下がり気味だった為、右目が大きく左目が小さく見えてしまっていました。
施術では、まず頭蓋骨の土台である上部頸椎を調整し、頭頸部の筋肉を緩め、頭蓋骨が動きやすくなった所で、下顎骨、側頭骨、前頭骨、頬骨、鼻骨のバランスを整えていきました。左右で大きさの違いが出てしまう箇所においては、リンパの調整を行い、顔の対称性を整えていきました。
施術後にご自身で確認していただくと、「わっ!すごいスッキリしてる。目も大きくなってる。え~全然違いますね。」と、喜んでくださいました。特に目がはっきりとして目力が出た事が嬉しかった様です。
数回の調整期間中に会社の面接があったのですが、見事、志望の会社に受かったとのご報告を頂きました。顔を整えた事によって面接が上手くいった、という事はありませんが、少し自分に自信が持てる様なきっかけになり、前向きな気持ちが面持ちに現れていたのかなと思います。
そんな喜ばしい事のお手伝いが出来た事をとても嬉しく思います。
